龍野小唄は、龍野芸者がいた時代に料理業組合の方が依頼しできたもの。

龍野の情景が龍野の特徴のある方言を使って歌われている。

当代人気の詩人・西条と、作曲家・中山が昭和5年に龍野を訪れた際に龍野に魅力を感じ、翌年に龍野小唄ができた。

※ YouTubeで「龍野小唄」で検索すると聞くことができます


龍野小唄

西条八十 作詞

中山晋平 作曲

山田貴四郎 編曲指揮

1

山は鶏籠 ながれは揖保よ

龍野よい町アノ春がすみ

通う白帆もいそいそと いそいそと

タタッタ龍野はよいよいよい

2

揖保のながれのわか鮎さえも

恋の瀬の瀬をアノのぼりつめ

可愛ややつれたあの姿 あの姿

タタッタ龍野はよいよいよい

3

月が出ました聚遠亭の枝垂れ桜のアノ花のかげ

あれは淡路の島の灯 島の灯

タタッタ龍野はよいよいよい

4

播州龍野の野に立つけむり

哀れとどめたアノ宿禰塚

昔なつかし四股の音 四股の音

タタッタ龍野はよいよいよい

5

誰がたてたかあの屏風岩

揖保の川原のアノ松のかげ

通る白帆がのぞきこむ のぞきこむ

タタッタ龍野はよいよいよい

6

行こか詣ろか新宮さまの

春の祭りのアノ武者揃い

ならぶ錣に花がちる 花がちる

タタッタ龍野はよいよいよい

7

川にゃ若鮎草葉にゃ蛍

可愛いおかたはアノ舟の中

浮名龍野の夕すずみ 夕すずみ

タタッタ龍野はよいよいよい

8

人の手前はうっすり見せて

蔭で利かせるアノ恋の味

龍野うすくち淡醤油 淡醤油

タタッタ龍野はよいよいよい

9

わたしゃ播州の素麺そだち

見かけや細いがアノ味がよい
浮気ごころじゃ切れはせぬ 切れはせぬ

タタッタ龍野はよいよいよい

龍野小唄
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