Welcome to PERCH GUEST HOUSE

ゲストハウスを始めるにあたって

PERCH PERCH 2018年2月17日 NEWS

2010年4月にキングデザイン(グラフィックデザインを中心に広告・販売促進に関するブランディングおよびデザイン制作を行う。)を立ち上げて約9年が経ちました。

最初の数年間は生活するのが精一杯だったのも今となっては笑い話。

まあ、今でも楽ではありませんが…(笑)

なぜ、デザイン屋がゲストハウス?と思われる方も多いかもしれませんが、デザインの仕事で生きていくと決めたのもそうですし、今の僕があるのは全て20代の時の単身渡米がきっかっけでした。

当時はやりたい事がないからなんとく大学に進学し、悶々とした日々を送っていました。(なんとも贅沢な話です。親には感謝してもしきれません。)

そこで父の進めもあり大学卒業が迫った3回生の1年間を休学し、ノープランで初めての海外となるアメリカへ。

旅のスタートに選んだのはサンフランシスコ。

なぜかと言うと、ロスはベタっぽいからやめとこうとそれだけの理由。

なんとかなるだろうと思っていたけど、全然ならない。

自分からアクションを起こさない限り誰も相手にしてくれない。

かといって英語が話せるわけでもない。

「俺何しに来たんや?」と自問自答を繰り返しながら、恐る恐るつたない英語で意思疎通をはかってみる。

通じた時の喜びは今でも忘れない。

ただし返事のほとんどは理解できなかったのだけれでも…(笑)

自分の思いが伝わるだけで大満足。

それでいいんだと気づいた。

「自分の思いさえ伝えられればなんとかなる!!」大いなる勘違いを武器にそこからはヒッチハイクや野宿などやりたい放題。(笑)

無敵と化した僕はアメリカのアリゾナ〜オハイオ間3,200kmとカナダのニューファンドランド島(カナダ最東端)からバンフ国立公園間6,000kmの約9,200kmをヒッチハイクで横断した。

もちろん道中はたくさん危険な目にもあったし、楽ではなかった。

でも、ヒッチハイクで乗せてくれた人は基本的にはとても親切。(あえて基本的と書いたのは、2人だけクソ野郎がいたから。)

その時の出会いや経験で今の僕が構成されているといっても過言ではない。

そんな経験をするのに不可欠だったのが、ユースホステル(僕がやろうとしているゲストハウスとほぼ同じ。)と呼ばれる安宿でした。

1泊1,500円〜3,000円程度で部屋は基本的には相部屋のドミトリースタイル、共用のキッチンやリビングがあるのが定番です。

そこで夜な夜な旅情報の共有が行われたり、意気投合すれば一緒に旅に出るなんて事もありました。

そういう施設が日本で作れないかなあという思いはその時からずっと持っていて、今やっと実現に向けスタートを切ろうとしているところです。

かれこれ20年に渡る構想。

僕のデザインで培った経験と渡米で得た経験を結集したスペシャルな空間を作り上げたいと思っていますので、皆さんよろしくお願いします。